寒さを感じると、なぜか焚き火だとか煙の匂いを欲する体質になってきた今日この頃。
前日まで行こうかどうかすら悩んでいたのですが、やっぱりここ最近の冬の香りを感じたら行かないわけにはいかない!!というわけで冬キャンプを決行。山梨県と埼玉県の県境付近、山奥のキャンプ場に行くことにしました~~。
一ノ瀬高原キャンプ場
秩父多摩甲斐国立公園内にあるキャンプ場。
こちらのキャンプ場に来たらまずは自然体という印象を強く感じました。はっきり言って山の中に開けた場所があるという言い方が合ってると思います。手をかけすぎず山間部のロケーションをそのまま残してあり、自然に浸っている感覚を存分に味わうことができます。登山のベースキャンプ地として利用されることもあるそうです。
利用料金
<駐車料金> | |
車1台 | 500円 |
バイク1台 | 300円 |
<テント泊(一泊)> | |
大人1人 | 1000円 |
小学生1人 | 500円 |
幼児1人 | 300円 |
<バンガロー(一泊)> | |
3帖 | 3,600円 |
6帖 | 7,200円 |
7.5帖 | 9,000円 |
12帖 | 14,400円 |
料金については上記の通りです。バイクのソロキャンプでの利用であればたったの1,300円!!激安で素晴らしいロケーションを楽しめるって、もう最高ですね~♪
クロスカブほしぃ〜〜〜。
オートキャンプ場ではない
車の乗り入れができないので、荷物は全て手押し車で運ぶことになります。(別途料金500円で運んでもらうサービスがあります)。駐車場よりさらに手前(上)のエリアにもテントスペースがあるのですが、その辺りだけは車を付けてもいいとのことです。
案内図を見るだけではわかりませんが、実際は傾斜や起伏が山の地形のまま残っているような状態です。木の根っこが張り出していたり、大きな石がゴロゴロしてる場所もあったりするので、想像以上に持ち運びに苦労します。ファミリーキャンプの装備はあまりおすすめしません。
ロケーション
野趣味溢れたキャンプ場というよりはもはや山そのものといった感じ。ブッシュクラフトなどに興味を持たれるような方であれば気に入ること間違いなし!
少なからず僕もそういった人間なので、きっと共感できるものがあると思います。
多摩川の最上流域の綺麗な水がキャンプ場を囲う様に2本流れています。周囲に立つ木々は高くて”高原”と名がついてますが、実際は森の中といった感じ。今回は葉っぱが落ちてしまっていたのでこれだけ日が差していますが、夏場は雰囲気を堪能できることと思います。
ちょっと薄曇りの天気で見えづらかったので、下の画像は翌朝に撮りました。
雫の木テント場の先端(案内図でいう下の部分)
しらかばテント場
アセビ尾根(下方向)
アセビ尾根(上方向)
第一テント場
主要の道路からも距離があるので、車の音が聞こえてくることもありません。自然に浸りたいという思いが強ければ強いほど体感していただきたいキャンプ場です。
一期一会
これだけの山奥のワイルドなキャンプ場ですからやはり利用される方々もワイルドなようです。
この日は、到着がやや遅れてしまい15時過ぎにようやくキャンプ場に到着し、場所選びと荷物運びに時間がかかってしまい、テントの設営をしようとした頃にはもう16時を回ってしまっていました。
雫の木テント場というエリアに良さげな場所を発見。木々に囲まれている上に周囲の傾斜のおかげで閉鎖的な空間になっています。
広々としたスペースがあるわけではないので、その時居合わせたお隣の方に割と近距離になってしまいそうでした。確認のため先に「隣いいですか?」と声をかけると「あ、いいですよ~」と快く了解していただいたかと思うと「ちょっとうるさくなりますけどいいですか??」と逆に。
まぁ、自分も音楽を聴いたりしてるし、バシバシ写真とったりもするし「むしろその方が僕も助かります~」というわけで簡単にご挨拶。
日暮れ前までに設営せねば!!
暗くなった頃にようやく落ち着きました~…。(汗
ふと気が付くと音楽が。スピッツ、ミスチル、Superfly・・・
『もしかして同年代か??』とか思って、ちょっと覗いてみると・・・。
なんと目の前には白い幕!?
え、プロジェクターで映画鑑賞!!??
僕の中では前代未聞の光景にちょっとびっくりしましたが、とても新鮮だったのでむしろ後ろの方から便乗して楽しんでみました。
自:「僕もちょっと後ろから見させていただいてもいいですか?」
登:「こっちで一緒に見ましょうよ!」
これまた快くお誘いいただいてご一緒させていただくことに。
お隣さんは登山グループの方々で、一ノ瀬高原からほど近い大菩薩嶺へ登ってきたということでした。何故かはわかりませんが毎回『岳』という映画を見ているんだそうです(笑)
アウトドアアクティビティの中でも今の僕が一番興味のある分野である登山。映画が終わってからも色んなお話を聞くことができ、とても勉強になりました~。翌朝は僕の撤収の手伝いなんかもしていただいたり、最終的にはLINEのグループに招待までいただきました。
ほんの数時間前に初めて会ったばかりというのに。あまりにも嬉しくて感謝しすぎて、うまく言葉が出てこず『ありがとうございました』と頭を下げるくらいの事しかできなかった自分がちょっと情けなかったです。
本当にフランクで楽しい方々に出会えました。同じ方向性の人と出会えるというのも、この空間や時間の良さを共感できるからこそですよね。
さて。次に向けて。
テントとシュラフとザックとインナーとパンツとグローブと、登山まであとどれくらい用意しなきゃいけないんだ…