いまさら聞けない【鋳鉄製ダッチオーブンの選び方】

ダッチオーブンは、アウトドアでの料理から家庭での調理まで幅広く使われる調理器具であり、その利点は耐久性や保温性に優れることです。この記事では、初めてダッチオーブンを購入する人に向けて、ダッチオーブンを選ぶ際のポイントとその良さについて紹介します。

ダッチオーブンの選び方

サイズ

ダッチオーブンのサイズは、人数や用途に合わせて選ぶことが大切です。６〜７インチなどの小さいサイズのものは、1〜2人分の料理に適しています。大きなサイズのものは、多人数でのアウトドア料理に適していますが、調理に手間がかかることや収納がしにくいことに注意しましょう。

素材

ダッチオーブンの素材は、鋳鉄製が一般的です。製品の表面には細かな凹凸が見えますが、良い素材であるほど粒子が細かく、この凹凸が小さくなります。鋳鉄製のダッチオーブンは、耐久性に優れ、加熱や冷却にも強いため、長期間使い続けることができます。また、保温性にも優れているため、調理中に火を止めても温かい状態が続きます。

フタの形状

ダッチオーブンのフタには、浅いフタのものと深いフタのものがあります。浅いフタは、煮込み料理などの液体が多めの料理に適しています。深いフタは、パンなどの焼き物やローストなどに適しています。料理の種類によって適したフタの形状を選びましょう。

取っ手の形状

ダッチオーブンの取っ手には、リングタイプとサイドタイプがあります。リングタイプは、キャンプ場などのアウトドアでの使用に適しています。サイドタイプは、調理中にダッチオーブンを持ち上げるときに安定感があり、家庭での使用に適しています。

ブランド

Lodge(ロッジ)やコールマンなど、有名ブランドのダッチオーブンは、品質や機能面に優れた製品が多く、初めてのダッチオーブン選択肢に迷った場合は、有名ブランドを選ぶことをおすすめします。また、製品に保証期間がついているかどうかも確認しましょう。

ダッチオーブンの良さ

保温性

鋳鉄製のダッチオーブンは、素材の性質上、加熱後も熱が長く保たれます。そのため、調理を終えても料理が冷めにくく、また、余熱を利用して次の料理を作ることもできます。

鋳鉄製品は熱伝導率が低いことが最大のポイント。『低い』と聞くと他のものと比べて劣るというように聞こえるかもしれませんが、熱伝導率が低いというのは熱の伝わるスピードが遅いということ。これは、加熱時も冷却時においても他の調理器具には無い特徴なんです。

加熱時はゆっくりと鍋全体に熱が広がるので食材を全体的に加熱することができ、冷却時は中の温度を外に逃しすぎず予熱で保温調理することもできます。

耐久性

鋳鉄製のダッチオーブンは、耐久性が高く、長期間使い続けることができます。また、鋳鉄製のダッチオーブンは、使い込むほどに風合いが増し、味が出るため、料理をするたびに愛着がわいてきます。

調理の幅が広い ダッチオーブンは、煮込み料理や焼き物、ローストなど、様々な料理に使うことができます。また、アウトドアでの使用にも適しており、キャンプ場でのアウトドア料理を楽しむことができます。

簡単なメンテナンス

ダッチオーブンのメンテナンスは至ってシンプル。洗った後は、水気をよく拭き取り火にかけて乾燥。必要に応じて油を塗るだけです。水に濡れたまま放置するとさびが発生する可能性があります。

まとめ

料理好きなら一度は使ってみたい調理器具の1つ。好きなブランドやデザインのものを、ゼロから自分の手で育てて長く使っていきたいですよね。

ダッチオーブンは耐久性が高いため、中古品でも良い品が手に入る場合があります。近年の製品では新品でもシーズニング不要のものが多くなってはきましたが、油膜のコーティングがされているわけではないので、結果的に言えばどれを買ってもシーズニングは必要です。

『10年以上使いましたが不要なので…』というものを中古で購入した方が、よほど調子の良いものを手に入れられる可能性があります。まずは使ってみるという考えて最初の一歩を踏み出すのも良いでしょう。

選び方や使い方を知って、ぜひ自分好みのダッチオーブンを手に入れてみてください。